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はじめに

こんにちは 

この度、「宝石用語豆辞典」なるコーナーを開設しました。

世の中にはいろいろな宝石が存在します。

それと同時に宝石についての専門用語も数多く存在しています。

これらの用語はあまり日常で使われる言葉ではありませんが、宝石について語る時には必要となる場合があります。

そこで、鉱物学や宝石学で使われている用語を一般の方々向けに簡単にご紹介してみたいと思います。

石や鉱物について詳しい方には退屈なコーナーとなってしまうかも知れませんが、あくまでも一般の方々向けの内容ですので何卒ご容赦の程、よろしくお願い致します。

また、記載内容は不定期に更新されることがありますが、何卒ご容赦ください。

カラーゾーニング

「カラーゾーニング」とは簡単に言いますと、主に「結晶」にみられる「色分布」のことです。

見方によっては「色むら」とも言えますが、一般的にまだら模様ではなく「帯状」であることが多いです。

さて、ここでのポイントは「結晶」という言葉です。

結晶は地中で成長して大きく(長く)なります。ただし、気が遠くなる程の長い年月をかけてゆっくり成長します。

あまりにゆっくりなのでその途中で周りの環境が変化することが度々あります。

その際に今までとは少し違った材料を取りこんで成長してしまうことがあります。この時、結晶の色が変わることがあります。そして、そのままの材料で成長すればその色のまま大きくなっていきます。

その期間が長ければ幅の広い帯状になり、期間が短ければ幅の狭い帯状つまり、線のようになります。

カラーゾーニングを特徴に持つ宝石で有名なものはアメシスト、シトリン、トルマリン、サファイアなどがあります。

時々、「バイカラー〇〇」や「トリカラー〇〇」或いは、「パーティカラー〇〇」という名前の宝石がありますが、これらは色の変化している部分がひとつの宝石の中に入るように上手くカットされたものです。

インクルージョン

「インクルージョン」とは宝石の内部に存在する「内包[包有]物」のことです。

ポイントとしては、宝石本体とは違う(形態の)物質であること。そして、眼に見えるものです。

この場合の「眼」とは肉眼はもちろん拡大検査(ルーペ(10倍)、顕微鏡(60倍くらいまで))までを指します。

簡単に言いますと、透明な石の中に「何か違う物」が見えたとすれば、それがインクルージョンです。

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インクルージョンは宝石の内部に存在すると書きました。

この場合の「宝石」とは石(鉱物)のことなのですが、一般に「結晶」のことを指します(例外はあります)。

つまり、インクルージョンとは母体となる結晶が長い年月をかけて大きくなっていく時に内部にまったく違った(形態の)ものが入ってしまったもののことです。

インクルージョンにはいろいろな形態のものが存在します。「気体」「液体」「固体」のすべてがあります。

また、その生まれ方(出来方)もいろいろです。

母体結晶が出来る前から存在するもの、出来ている途中で生まれたもの、そして、母体結晶が出来上がってから入り込んだもの等など。

インクルージョンはこれ程多種多様に存在しますから宝石鑑別の最大の手掛かりとなっています。

天然石か合成石かの判断材料になったり、場合によっては特徴的なインクルージョンが鉱物の種類を決定する判断基準にもなることがあります。

つまり、鉱物としての宝石においてインクルージョンはとても重要な役割を果たしているのです。

しかしながら、宝飾品としての宝石においては別の一面を持っています。

宝飾品としての宝石は美しくなければなりません。一般に透明感があった方が美しいとされていますが、インクルージョンが入っているとほぼ間違いなく透明度が落ちます。

つまり、インクルージョンが宝石の美しさの価値を下げる結果となっています。

また、宝石の価値は稀少性にも影響されます。

国内市場、世界市場を問わず世の中の宝石ルースを見てみると、種類、大きさなど様々なものが存在しますが、圧倒的にインクルージョンの入ったものが多いです。殆どと言ってもいいくらいです。

言い換えれば、透明度の高いクリーンな石は本当に少ないということです。それは大きさが大きくなればなる程更にその数が減少します。

透明度の高いクリーンなルースを得るためには大きさを犠牲にしてでもインクルージョンの入っている部分を削らなければなりません。その結果どうしても小さくなってしまいます。

従って、インクルージョンがなければないほど、また、クリーンなものにおいては大きければ大きい程稀少性が増します。

以上の事から宝飾品としての宝石においてはインクルージョンは嫌われ者となっています(例外:ルチルインクルージョン、ホーステールインクルージョンなど)

宝石としてか鉱物としてかによって扱つかわれ方が大きく異なります。

以上、インクルージョンの光と影でした。

ホーステールインクルージョン

ホーステールインクルージョン(ロシア産デマントイドガーネット)

「ホーステールインクルージョン」とは直訳すると「馬の尻尾状内包物」となりますが、もちろん本当に「馬の尻尾」が入っているわけではありません。

その正体は「クリソタイル」といい、蛇紋石族(サーペンチン族)というグループに属する繊維状の鉱物です。

つまり結晶インクルージョン(固体インクルージョン)の一種です。

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「ホーステールインクルージョン」は褐色系の細い糸のようなインクルージョンで、長いものや短いもの、比較的まっすぐなものからうねったものまで長さや数量など様々な形態で存在しています。

中でも無数のインクルージョンが中心から放射状に広がるように伸びているものは「馬のしっぽ」に似た形をしており、このインクルージョンの名前の由来となりました。

また、このインクルージョンは宝石学上ではデマントイドガーネットにのみ存在するとされており、鑑別における拡大検査でその存在を確認することはデマントイドガーネットと特定するための大きな手掛かりとなっています。

宝石ルースにおいて殆どの場合、インクルージョンは好まれません。ルースの透明度が落ち、美しさを損ねることと、インクルージョンの入ったルースの方が圧倒的に多い為、稀少性に欠けるということがその理由として挙げられます。

ところが、この「ホーステールインクルージョン」は比較的歓迎される数少ないインクルージョンの一つです。

特に綺麗な放射状に広がったものは、コレクターの間では逆に高値で取引されることもあるようです。

他色鉱物

「他色鉱物」とはその鉱物の主成分とは関係のない微量に含まれる不純物によって色が付く鉱物の事を指します。

つまり、その鉱物は「色」の原因となる元素(遷移元素)なしでできているという事です。そして、不純物として遷移元素が混じってきて初めて色が付きます。

色に関係する不純物とは一般に「遷移元素」と呼ばれる金属元素で、例を挙げると、Ti(チタン)、V(バナジウム)、Cr(クロム)、Mn(マンガン)、Fe(鉄)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)、Cu(銅)などが一般的です。

これらによってピンク、赤、オレンジ、黄、緑、青、紫、茶、黒など様々な色が付きます。

逆に、もし不純物がまったく入っていなかった場合はこの鉱物は無色透明となります。このことも他色鉱物の特徴として知っておくと分かりやすいです。また、同じ鉱物種でありながら様々な色の「変種」が存在するものがあれば、それは「他色鉱物」だと考えられます。

そして、一般的な宝石の殆どがこの「他色鉱物」です。

代表的な例として、コランダム(Al2O3)、ベリル(Be3Al2(SiO3)6)、クリソベリル(BeAl2O4)、トパーズ(Al2SiO4(F,OH)2)、スピネル(MgAl2O4)、クォーツ(水晶)(SiO2)、一部のガーネット(X''₃X'''₂(SiO₄)₃)などが挙げられます。

ご覧のようにこれらの宝石の組成式には先程挙げた「遷移元素」が含まれていません。

宝石例でみてると

<コランダム>

ルビー ・・・・・ クロム(Cr)による赤色のコランダム

サファイア(青) ・・・・・ 鉄(Fe)とチタン(Ti)による青色のコランダム

<ベリル>

エメラルド ・・・・・ クロム(Cr)やバナジウム(V)による緑色のベリル

アクアマリン ・・・・・ 鉄(Fe)による水色のベリル

<クリソベリル>

アレキサンドライト ・・・・・ クロム(Cr)やバナジウム(V)による緑色のクリソベリル

キャッツアイ(クリソベリル) ・・・・・ 鉄(Fe)による黄褐色のクリソベリルベリル

<クォーツ>

アメシスト ・・・・・ 鉄(Fe)による紫色のクォーツ(水晶)

シトリン ・・・・・ 鉄(Fe)による黄(褐)色のクォーツ(水晶)

などです。

また、色石として有名な「トルマリン」も「他色鉱物」ですが、トルマリンの構造はかなり複雑で、いくつかの種類に分かれています。組成式は(Na,Ca)(Li,Mg,Fe,Al)9B3Si6(O,OH)31となります。

この中には先に挙げた「遷移元素」が含まれていますが、宝石として一般的に登場する種類(エルバイト)の組成式を見てみると、Na(Li,Al)3Al6B3Si6O27(OH,F)4であり他色鉱物であることが分かります。

宝石例でみると

ルべライト ・・・・・ マンガン(Mn)による赤色のエルバイトトルマリン

インディコライト ・・・・・ 鉄(Fe)による藍色のエルバイトトルマリン

パライバトルマリン ・・・・・ マンガン(Mn)、銅(Cu)、による青色や緑色のエルバイトトルマリン

カナリートルマリン ・・・・・ マンガン(Mn)、鉄(Fe)、チタン(Ti)による黄色のエルバイトトルマリン

などが有名です。

これらを考えると、様々な色の宝石はたくさんの種類があるように思えますが、意外にも実は数種類の鉱物種の色のバラエティーによるものである事が分かります。

因みに「他色鉱物」に対する用語として「自色鉱物」が存在します。

フェルドスパー

和名で「長石」のことを指します。

鑑別では「フェルスパー」と表記されませすが、同じ意味です。

フェルドスパーは鉱物のグループの名前です。

フェルドスパーグループはかなり大きな鉱物グループです。

そのため多くの種類のフェルドスパーが存在します。

このグループの中に属する宝石として有名なものは「ムーンストーン」や「サンストーン」などがあります。

詳しくは「宝石まめ知識」のフェルドスパーをご参照ください。

端成分

「端成分」とは「固溶体」を形成する素成分のことをいいます。

つまり、固溶体の材料のことです。

例えば、「A」と「B」が混ざって固溶体「C」が出来ているとしますと、この時の「A」と「B」が「端成分」となります。

カレーの話で言うと、「ビーフカレー」や「ポークカレー」が端成分にあたります。(笑)

固溶体

「固溶体とは何か答えなさい。」という問題が出た時の答えは、


「2つ以上の元素、または化合物が混合する場合、1つの成分の原子や分子が他の成分の構造中に入り込んで単一の相をなす固体混合物」


となるのだそうです(笑)。


もっと簡単に考えると、

「A」と「B」が混ざって「C」が出来たとします。この場合の「C」が「固溶体」ということになります。

ただし、今は鉱物の話なので、この場合の「A」も「B」も「C」も「結晶」でなければなりません。

「C」も結晶というところがポイントです。つまり、「C」は「A」と「B」を集めただけの塊ではなく「A」とも「B」とも違うものという事です。

例えば大ざっぱな例ですが、

ここに「カレー」という名の結晶があります。(笑)

この結晶の中に牛肉が入ったものは「ビーフカレー」といいます。

また、牛肉の代わりに豚肉の入ったものを「ポークカレー」といいます。

ここで、この二つを混ぜ合わせたものを「ミートミックスカレー」と呼ぶとすると、このカレーこそが「固溶体」に当たります。

材料は同じですが、名前は「ビーフ」でも「ポーク」でもない全く別の「ミートミックス」です。(笑)