カラーゾーニング
「カラーゾーニング」とは簡単に言いますと、主に「結晶」にみられる「色分布」のことです。
見方によっては「色むら」とも言えますが、一般的にまだら模様ではなく「帯状」であることが多いです。
さて、ここでのポイントは「結晶」という言葉です。
結晶は地中で成長して大きく(長く)なります。ただし、気が遠くなる程の長い年月をかけてゆっくり成長します。
あまりにゆっくりなのでその途中で周りの環境が変化することが度々あります。
その際に今までとは少し違った材料を取りこんで成長してしまうことがあります。この時、結晶の色が変わることがあります。そして、そのままの材料で成長すればその色のまま大きくなっていきます。
その期間が長ければ幅の広い帯状になり、期間が短ければ幅の狭い帯状つまり、線のようになります。
カラーゾーニングを特徴に持つ宝石で有名なものはアメシスト、シトリン、トルマリン、サファイアなどがあります。
時々、「バイカラー〇〇」や「トリカラー〇〇」或いは、「パーティカラー〇〇」という名前の宝石がありますが、これらは色の変化している部分がひとつの宝石の中に入るように上手くカットされたものです。